ARA ブリッジモードによって Instrument プラグインの機能を拡張します。
Instrument プラグイン単体では技術的な制約により、プラグイン上で再生しても DAW 側を連動して再生させることができない等、いくつかの制限があります。
ARA ブリッジモードでは、Instrument プラグインと ARA プラグインを別々のトラックにアサインすることで、ARA プラグインを介して Instrument プラグインと DAW の連携が強化され、Instrument プラグイン単体ではできなかった操作が可能になります。
Instrument プラグインの基本的な使い方は「プラグインでDAWと連携する」をご覧ください。
ARA ブリッジモードは ARA2 に対応した DAW で使用できます。
(ARA ブリッジモードとフル ARA モードでは、使用できる DAW のラインナップが異なります)
ProTools は ARA ブリッジモード未対応です。
Studio One 5 以降 (Artist/Professional)
Cubase 12 以降 (Artist/Pro)
REAPER 6 以降
Cakewalk
ABILITY5 Pro
Logic Pro(x86 macOS・Rosettaのみ)
Audio Unit版 ARA プラグインは Logic Pro 専用です。
Logic Pro 以外の DAW で ARA プラグインを使用するときは、必ず VST3版 を使用してください。
ARA プラグインを介して Instrument プラグインと DAW が繋がることで、以下のような操作が可能になります。
ARA ブリッジモード下では、プラグイン側でテンポを設定することはできません。DAW 側でテンポマーカーを入力してください。
テンポがうまく同期しないときは、一度 DAW 側で再生してみてください。
ARA プラグインは基本的に DAW のオーディオクリップにアタッチして使用するものです。
そのため、ARA ブリッジモードの使用にはダミーとなるオーディオクリップが必要です。
ARA プラグインがアタッチされているオーディオの音は再生されません。
空のオーディオイベントでは ARA プラグインを起動できません。何らかのオーディオファイルが必要です。
オーディオイベントにイベントFXをアタッチするには、
Studio One 6.2 以降のバージョンでは、「Synthesizer V Studio ARA Plugin」をオーディオイベントにドラッグ & ドロップします。
Studio One 6.1 以前のバージョンでは、Alt/Optionを押しながら「Synthesizer V Studio ARA Plugin」をオーディオイベントにドラッグ & ドロップします。
空のオーディオイベントでは ARA プラグインを起動できません。何らかのオーディオファイルが必要です。
Apple シリコン(M2チップなど)を搭載のMacでは、Rosetta モードで Logic Pro を起動してください。
以下の方法では Audio FX として追加されてしまうため、ARA 機能を正常に起動できません。必ず Region FX として追加してください。
- トラックのFXラックに挿入した場合
- プラグインブラウザからオーディオクリップに「Synthesizer V Studio ARA Plugin」をドラッグ & ドロップした場合
アタッチ後、フル ARA モード対応の DAW ではフル ARA モードの画面が表示されますが、ARA ブリッジモードではこの画面は使用しません。そのまま次の設定に進みます。
それ以外の DAW では「Synthesizer V Studio ARA Bridge はアクティブです」というウィンドウが表示されます。
「ARAモードでプラグインを起動できませんでした。」と表示されるときは、
- ARA プラグインが ARA でない通常のエフェクトとしてインサートされている
- Apple シリコンのMacで、Logic Pro が Rosetta モードになっていない
- Logic Pro 以外の DAW で AU プラグインを使用している
などの可能性があります。
インストゥルメントトラックを作成し、「Synthesizer V Studio」Instrument プラグインをインサートします。
Logic Pro では、インサート後に一度 DAW 側で再生させ、停止します。
Instrument プラグインの右上にある [ARA Bridge Link] がオンになっていればセットアップは完了です。このボタンをクリックして ARA ブリッジモードのオン/オフを切り替えます。