Pro版には VST/AU/AAX プラグインが付属しており、ソフトウェア音源の読み込みに対応した DAW 上で Synthesizer V Studio を実行することができます。
プラグインは Basic 版には付属していません。
プラグインは Windows/Mac のみ対応しており、 Linux のインストーラーには付属していません。
Synthesizer V Studio のプラグインには、Instrument と ARA の2種類があります。
また、Instrument プラグインと ARA プラグインを組み合わせることで、Instrument プラグインの機能を拡張することができます。
現在、AAX プラグインの ARA 版はありません。
ARA (Audio Random Access) とは Celemony 社と PreSonus 社によって開発された規格で、現在では多くの DAW でサポートされています。
ARA を使用することで、プラグインが DAW 内のオーディオにアクセスできるようになるほか、従来のプラグイン規格では不可能だったトランスポート情報の高度なやりとりなどが実現できるようになりました。
ARA ブリッジモードは ARA2 に対応した DAW でのみ使用できます。
詳細は「ARAブリッジモードのセットアップ」をご覧ください。
フル ARA モードでは、ARA プラグインが DAW 内のオーディオにアクセスし、DAW 上のオーディオクリップの配置に対応したノートグループがプラグイン内に作成されます。
また、プラグインがアタッチされているオーディオクリップに対して直接ボーカル MIDI 変換機能を使用できるため、プラグインにオーディオファイルをインポートする必要がありません。
フル ARA モードは一部の DAW でのみ使用できます。
詳細は「フルARAモードのセットアップ」をご覧ください。
フル ARA モードを使用するには別途オーディオファイルが必要です。
また、フル ARA モードのトラックやノートグループは DAW のオーディオクリップと連動するため、プラグイン内でノートグループやトラックの作成、コピー、ペーストなどを行うことはできません。従来のスタンドアロン版や Instrument プラグイン版とは使用方法が異なるため、ご自身の用途に合わせてフル ARA モード、ARA ブリッジモードを使い分けてご利用ください。
Synthesizer V Studio Pro のインストール時に、プラグインをインストールするかどうか選択できます。
Synthesizer V Studio Plugin
:DAW の Instrument 音源のリストに表示されます。
Synthesizer V Studio ARA Plugin
:DAW のエフェクトのリストや、ARA プラグインのリストに表示されます。
Windows
C:\Program Files\Common Files\VST3
C:\Program Files\Common Files\VST3
, C:\Program Files\Common Files\ARA
C:\Program Files\Common Files\Avid\Audio\Plug-Ins
macOS
Macintosh HD/Library/Audio/Plug-Ins/VST3
Macintosh HD/Library/Audio/Plug-Ins/VST3
, Macintosh HD/Library/Audio/Plug-Ins/ARA
Macintosh HD/Library/Audio/Plug-Ins/Components
Macintosh HD/Library/Application Support/Avid/Audio/Plug-Ins
Instrument プラグインで作業したプロジェクトは、以下の2種類の方法で保存できます。
デフォルトでは「ホスト内に保存」になっています。
ホストアプリケーション(DAW)のプロジェクト内に保存します。.svp
ファイルは作成されません。
DAW プロジェクトを保存すると、同時に Synthesizer V Studio プロジェクトも保存されます。
DAW のプロジェクトとは別に.svp
ファイルを作成し保存します。DAW のプロジェクトを再度開くと、該当の.svp
ファイルからデータが読み込まれます。
新しく.svp
ファイルを作成し、以降はそのファイルにプロジェクトが保存されます(「外部ファイルに保存」状態になります)。
「外部ファイルに保存」状態では、DAW のプロジェクトを閉じるときに Synthesizer V Studio プロジェクトが
.svp
ファイルに保存されます。
手動で保存するコマンドはありません。また、保存せずに終了することはできません。
.svp
ファイルとして保存します。.svp
ファイルに上書きされないようにします。ARA プラグインでの作業は、常にホストアプリケーション(DAW)のプロジェクト内に保存されます。
現在のプロジェクトを.svp
ファイルとしてエクスポートします。
以降の編集は引き続き DAW のプロジェクト内に保存され、エクスポートした.svp
ファイルに自動的に上書きすることはありません。
設定パネルの [オーディオ] > [チャンネル配置] で、出力するチャンネルを設定できます。
デフォルトのチャンネル配置は「統合マスター」で、プラグイン内の複数のトラックの音声をミックスして出力します。
出力にはトラックのゲインやパン、ミュート、ソロなどの状態が反映されます。
その他のオプションでは、各トラックを別のチャンネルに出力したり、ブレス成分を分離することで、DAW 上で音声をさらに細かく処理することができます。
プラグインからは最大16ステレオチャンネルを出力できます。
ブレス成分(Aspiration)とは、Synthesizer V Studio では声に混じっている息の音や無声子音、発声のうえでのノイズなど、音声における非周期成分のことを指します。
オーディオのレンダリングでは音声を周期成分(基音・倍音)と、それ以外のブレス成分に分けて出力することができます。
以下のオプションが選択できます。
以下の機能は未対応、または DAW の仕様により使用できない機能となります。今後の更新をお待ち下さい。
一部のDAWに搭載されている、トラックを一時的にレンダリングして負荷を下げる「トラックフリーズ」等の機能は現在、環境によっては正常に動作しないことがあります。